脂肪種とは…
形成外科の宇都宮裕己です。
一般形成外科で一番数が多い手術は良性のできもので前回は粉瘤のお話をしましたので、今回は脂肪種のお話です。
見た目はすこし膨らんでいてやわらかいです。
ここにあります
基本的には良性ですが、かなり大きさが大きい場合などは悪性の可能性もありますし、筋肉へ食い込んでいることもあるのでMRIなどで調べることがあります
今回は大きさもそこまで大きくないですし超音波でも浅いところにあることが分かったので、MRIなしでそのまま手術することにしました。
ちなみに脂肪種のエコーはこんな感じです。
これは別の人のエコーですが、うっすら被膜といわれる脂肪種の周りの膜が見え、内部は他の組織と同じ濃さに見えます。
どこが被膜かわかりにくいかと思いますので被膜をペンで囲ってみました。
下の画像をみて上をみると被膜がわかりやすいかと思います。
手術はだいたい腫瘍の真上を切るのですが、大体腫瘍の大きさの1/2から1/3で出てくることが多いです。
点線で囲っているのができものの範囲です。実線が皮膚の切る線です。
出にくい場合は少し延長などします。
脂肪種が出てきた映像がこちらです(苦手な人はクリックしないでください)
あとはきれいに縫合して終了となります。
料金 保険適用になります。部位や大きさによって異なります。詳しくは診察時にお尋ねください。
合併症 腫れ、内出血、血種、感染、再発、傷跡など
事前に電話やLINE、メールで受診当日の手術希望とお伝えいただければ、手術枠も当日押さえてとりますので、当日手術も可能です(web予約、クリニクスアプリからでは手術枠まで確保できませんのでご注意ください、もちろん当日枠が空いていれば手術可能です)。膿んでいたり、状況によっては当日手術できない場合がありますのでご容赦ください。