形成外科症例:保険適応での女性化乳房の治療
形成外科の宇都宮裕己です。
今回は女性化乳房の治療についてお話します。
女性化乳房とは男性の乳房が、女性のようにふくらみを認めることで、乳腺が実際に何らかの原因で女性のように増殖する真性女性化乳房と、肥満などによって脂肪が増えて膨らむ偽性女性化乳房があります。
原因がある場合で原因が取り除けそうな場合や、経過をみることで落ち着きそうな場合は経過を診ますがそうでない場合で手術を希望される場合は、手術で乳腺をとったり脂肪をとったりします。
そのあたりは診療内容一覧の女性化乳房/性同一性障害でも説明しておりますので見てみてください。
この方は実際に乳腺が増殖している真性女性化乳房で乳腺切除を行った方です。真性女性化乳房で乳腺切除の場合は保険適応になります(脂肪が増えている偽性女性化乳房や、真性でも脂肪が多い場合は脂肪吸引が必要になり、その場合は自費診療となります)。
乳腺切除の場合は乳輪の下半分を切って乳腺を切除します。まだ少し赤いです。
とった乳腺はこちらです(苦手な方は見ないでください)。
不均等にとると凹凸が目立ったりしますので注意しながらとります。
悩んでいる方はご相談ください。
合併症
出血、皮下出血、感染、血腫、傷跡、乳頭乳輪壊死、感覚の変化、凹凸、微妙な左右差、再発など
料金
偽性女性化乳房(脂肪吸引) 330,000円
真性女性化乳房/GID乳房切除(乳腺切除) 550,000円 保険適用になる場合があります
混合性女性化乳房/GID乳房切除(脂肪吸引+乳腺切除) 770,000円